飲まない人が、損しない。飲み会の傾斜つき割り勘アプリ
「自分はウーロン茶だけなのに、飲み放題の分まで均等割り…」。飲み会でよくあるモヤモヤです。飲んだ量に応じて金額に差をつける「傾斜割り勘」について、妥当な倍率と、うまく提案するコツを考えます。
結論から言えば、アリです。むしろ、お酒を飲まない人・飲めない人が増えている今、均等割り一択の方が不公平を生みやすくなっています。体質的に飲めない人、車で来ている人、妊娠中・授乳中の人、翌日が早い人。飲まない理由はさまざまで、本人に選べないことも多いからです。
一方で、細かくしすぎるのも考えものです。「ビール3杯だから○円、ハイボール2杯だから○円」と1杯単位で精算し始めると、計算が大変なうえに空気も窮屈になります。ちょうどいいのは「飲んだ・少し飲んだ・飲んでいない」くらいのざっくりした区分で、倍率だけ決めておくやり方です。
では何倍が妥当なのでしょうか。ヒントは会計の内訳にあります。居酒屋での飲み会の会計は、おおまかに言って料理が6割前後、ドリンクが4割前後になることが多いようです(お店や飲み方によって変わります)。
料理はみんなで食べるので等分、ドリンクは飲んだ人に寄せる、と考えて計算してみます。たとえば3人で11,000円(料理6,600円・ドリンク4,400円)の会で、しっかり飲んだ人が1人、少し飲んだ人が1人、ソフトドリンクの人が1人だとすると、実際の消費に近い負担は、おおよそ「飲んだ人:飲まない人=1.5:1」前後に落ち着きます。
| 傾斜 | 飲んだ:すこし:ソフドリ | 向いている会 |
|---|---|---|
| ゆるく | 1.2 : 1.1 : 1 | 食事メインで軽く1〜2杯の会 |
| ばらんす | 1.5 : 1.2 : 1 | ふつうの飲み会。迷ったらこれ |
| しっかり | 2.5 : 1.6 : 1 | 飲み放題でガッツリ飲む会 |
大切なのは、厳密な実費精算を目指さないことです。傾斜の目的は1円単位の公平ではなく、「飲まない人が損をしていない」とみんなが感じられる状態を作ることにあります。
傾斜割り勘で唯一むずかしいのは、計算ではなく切り出し方です。ポイントは3つあります。
傾斜割り勘は、飲まない人への思いやりであると同時に、飲む人が気持ちよく飲むための仕組みでもあります。ざっくりした区分と事前のひと言、そして計算はツール任せ。この3つがそろえば、お金の話で飲み会の余韻が濁ることはなくなります。